草木染では、
『媒染剤 (ばいせんザイ) 』と呼ばれる物質を用いて、糸や布の繊維に草木の色素を『定着』させています。
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糸や布の繊維に草木の色素を「付着」させても? いっけん染ったように見えた色素が洗濯すると流れる事があるのですが ⇔ 媒染剤を用いて草木の色素を『定着』させると!? 洗濯しても大丈夫になります。
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(・・¡¿ 意外にも!?
今日の染色料に使用する媒染剤の「媒染 (ばいせん) 」はドイツ語の『 beizen (ヴァイツェン / 着色する) 』を語源としており。1910年代ころドイツでは合成染料の開発が進み、世界の染料先進国になっていた時代を由来としているようです。
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媒染剤には、アルカリ性の石灰媒染や酸性の金属媒染など。見られます。
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酸性の金属媒染には、鉄や銅・アルミ・錫・チタン・クロム・ニッケル・等があり、対照的には鉄は「暗い色」⇔ アルミは『明い色』を染色する際に用いられているように思います。
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身近な金属媒染では、鉄を用いた鉄媒染とミョウバンを用いたアルミ媒染がよく使用されています。
… ミョウバンとは →
アルミニウムと鉄が硫酸と結合してできた金属性の物質で「硫酸アルミウムカリウム」『硫酸アルミウムアンモニウム』とも呼ばれており。収れん (引締め) 作用があるので、芋や栗の煮崩れ防止剤、漬物ナスやゴボウの色止剤、草木染の媒染剤、生花の水揚剤、蛋白質の凝固剤、止血剤、制汗剤、など。使用される事があるようです。
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鉄を用いた鉄媒染の作り方も多種多様ありますが、
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ミョウバンと鉄 2種類の媒染剤を用いて草木染をして見ました。
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草木染をする繊維には、
毛糸や絹といった動物繊維はタンパク質 (結合物質) が含まれているので良く染まるけど ⇔ 木綿や麻といった植物繊維はタンパク質 (結合物質) が少ないので染まりにくいと云われています。
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… 端的にいうと →
色素を定着させる染色は『酸化作用』⇔ 脱色は「還元作用」を利用した物で 例えば火が燃える仕組み → 木材 (物質) と他の物質が空気 (酸素) と結合して燃焼 (化学反応) する事も酸化作用。
燃焼 (酸化) ⇔ 消化 (還元) 、
結婚 (酸化) ⇔ 離婚 (還元) 、
汚れ (酸化) ⇔ 洗濯 (還元) 、
染色 (酸化) ⇔ 脱色 (還元) 、
(・・? ような仕組みに思います?
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タンパク質 (物質) と 色素 (物質) が 空気 (酸素) と結合して染色 (酸化) が行われるので、タンパク質 (物質) の少ない麻 (植物繊維) は染まりにくいので、繊維にタンパク質を染み込ませる「豆汁下地」が行われています。
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野菜袋 (麻繊維) に30分ほど豆乳 (タンパク質) を染み込ませた後、堅く絞って干します。
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今度は →
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… 通常だと →
草木を鍋お湯で加熱して染液を抽出するのですが、この度お試し草木染は紅芋とカンダバー (芋の茎葉) なので加熱をしませんでした。
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紅芋の代用として →
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… この度は →
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その合間に、
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この度の草木染では、
餅作りの『紅芋粉』を使用しておりません。
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